ペルシャ絨毯【ウール】イスファハンSA-3310M 180×114(cm)

¥990,000 (税込)

珍しいオレンジ色のイスファハン絨毯。
貴重なトゥギアニーの遺作です。

在庫1個

品番
SA-3310M
寸法
180×114(cm) ※フリンジを含まず
厚み
6.3㎜(ベルト込)、4.3㎜(本体)
結び
ペルシャ結び、約81万ノット
工房
サイード・トゥギアニー(物故作家)
定価
990,000
カテゴリー: サイズ:

商品情報

⚫︎珍しいオレンジ色のイスファハン絨毯。
サイード・トゥギアニーの作品です。
トゥギアニーは20世紀後半に活躍した絨毯作家で、本作は1990年頃に製作されたものと推定されます。
もちろん使用の痕跡のまったくない完全な未使用品です。
トゥギアニーらしいアーモンド型のメダリオンに繊細なイスリムの組み合わせが美しく、往年のイスファハンらしさを感じさせます。
イスファハン絨毯に多いジュフティ結び(4本の縦糸にパイルを結ぶ手抜きの結び方)はいっさい使用されておらず、真面目に作られた作品であることを証明しています。
一見、ありきたりのデザインのようですが、メダリオンとコーナーを小さめにし、広がったフィールドに大小のカルトゥーシュを設けるなど、トゥギアニーらしい個性が各所に表現されています。
81万ノットを超える緻密な織りも、この工房の技術の高さを証明しているといえるでしょう。
メイン・ボーダーには深みのある青色を採用。
フィールドのオレンジ色の補色である青色を使用して、理想的なコントラストを実現するあたり、さすがトゥギアニーです。
本作に限らずトゥギアニーの作品はカラーリングが極めて秀逸です。
後継者がおらず、残念ながら工房は1990年代に閉鎖されてしまったようで、今日、彼の作品を見る機会は少なくなってしまいました。
下方の末端部に「イスファハン・サイード・トゥギアニー」のオリジナルの銘が織り込まれています。
パート・シルクの技法が使われていますが、シルクの割合は少なく落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

⚫︎イスファハンはイラン中央部に位置するイスファハン州の州都で、イランで最も歴史ある都市の一つです。
この町はは、かつてサファヴィー朝の首都として繁栄し、その様は「イスファハン・ネスフェ・ジャハン」(イスファハンは世界の半分)と讃えられました。
セルジーク朝期以来の建築物がたくさん残されており、町中が博物館のようです。
とりわけイマームの広場は有名で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
イスファハンは工芸の町としても知られており、ペルシャ絨毯やガラム・カール(更紗)、ミナ・カーリー(エナメル 細工)、ハタム・カーリー(象嵌細工)等々の生産が盛んです。
この町で製作される絨毯はイランで最も高品質なものとして知られており、通常はシルクの縦糸とコルク・ウールと呼ばれる柔らかな羊毛がパイルに使用されます。
パイルの一部にシルクを用いるパート・シルクも一般的で、芸術の都の名に相応しいペルシャ絨毯を産出しています。

⚫︎普段の手入れは週に1度、パイルの流れに沿って軽く掃除機をかけるか箒(ほうき)で掃いてください。
ロボット掃除機はフリンジを傷めてしまうため、使用を控えるかフリンジを絨毯の内側に織り込んでから起動させるようにしてください。
何かをこぼした場合はスプーンなどを用いて掬い取り、その後、水で濡らして固く絞ったタオルなどで汚れを除去します。
水で薄めた中性洗剤なら使用しても構いませんが、できるだけ擦らないようにしてください。
乾いたタオルなどで水分をしっかりと拭い取ってから、ドライヤーで乾燥させます。
クリーニングは10年に1度、必ず手織絨毯専門のクリーニング業者に依頼してください。
自分で洗ってしまうと、絨毯に修復不可能なダメージを与える可能性があります。
保管する際には防虫剤をお忘れなく。

⚫︎その他ご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください(お問い合わせの際には、必ず品番をお伝えくださいますようお願いします)。

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