[第　話]

ボヘミアンスタイルは自由奔放でアーティスティックなスタイルです。
ヒッピーやエスニックなど、様々な文化が融合されており、トレンドにもなっています。
ボヘミアンスタイルは多様性と自由さを重視し、ユニークでパーソナルなスタイルを表現しており、ファッションにおいては、レイヤードなスタイル、フリンジやタッセルなどの装飾、ヴィンテージやエスニックなアクセサリー、自然素材の衣料などが特徴になっています。

インテリアにおいては、色とパターンの豊かなテキスタイル、アンティークやハンドメイドの家具、植物や自然素材のアイテムなどが特徴で、快適で居心地のよい空間作りを重視します。
ボヘミアンスタイルのインテリアは、全体的にリラックスした雰囲気とアーティスティックな表現で、多様性と自由さを追求するライフスタイルを象徴するものです。
伝統的な規則にとらわれずに個性的な空間を作り出すスタイルともいえるでしょう。
色彩豊かでエキゾチックなパターンを採り入れ、エスニックなクッションやカラフルな壁掛けなどを用いるほか、異なるテクスチャやパターンのアイテムをレイヤー状に重ねることで、視覚的に豊かで奥行きのある空間を創出します。

ボヘミアンスタイルのインテリアには、木材や竹、羽毛、皮など、自然素材のアイテムがよく用いられます。
これらは空間に温かみとリラックスした雰囲気をもたらします。
また、旅先で見つけたアイテムやヴィンテージのアイテム、ハンドメイドのアイテムを追加することで、その人ならではのライフスタイルや価値観を反映した部屋になります。
更にボヘミアンスタイルのインテリアに欠かせないのが観葉植物です。
観葉植物は生活感を出すとともに空間をリフレッシュする役割を果たし、自由で開放的な雰囲気を一層引き立てる役目を果たします。

こうしたボヘミアンスタイルのインテリアにトライバルラグを採り入れることは、空間に鮮やかな色彩と個性を与え、エキゾチックな雰囲気を強調するのに最適な方法です。
トライバルラグは、その独特のパターンと自然な色調がボヘミアン・スタイルと完全に一致します。

ボヘミアンスタイルのインテリアにトライバルラグを採り入れる際には、まずリビングルームやベッドルームの中心にトライバルラグを配置し、空間に焦点を作ります。
トライバルラグの色やパターンは、部屋の他の要素と結びつけるために、クッションやカーテン、家具の色と調和するように選ぶとよいでしょう。
とはいっても、通常トライバルラグには6〜8色程度の色が使用されているので、それほど神経質になる必要はありません。

また、トライバルラグは、ヴィンテージやハンドメイドのインテリアアクセサリー、自然素材の家具ともとてもよく合います。
これらと組み合わせることで、よりリラクシングでアースな雰囲気を作り出すことができます。
色の条件さえ満たしていれば、カシュガイ産やハムセ産のような鮮やかなものでも、バルーチ産やトルクメン産のようなシックなものでも構いません。

さらに、トライバルラグを壁掛けとして使用するのも効果的です。
これはインテリアに深みと興味を追加し、ユニークさを強調するのにお勧めの方法です。
とりわけキリムやジャジムなどは薄くて軽いので、壁掛けには最適といえるでしょう。
またホルジン（鞍袋）やナマクダン（塩袋）などのバッグ類を壁掛けにしても面白いです。
トルクメンの絨毯にはユルタ（テント）の壁掛け用として製作されたものがたくさんあります。

ただし、ボヘミアンスタイルは個性と自由さに重点を置いているため、自分自身のスタイルと感覚に従ってトライバルラグを採り入れることが大切です。
規則に縛られず、自分だけのユニークなスタイルを作り出すことがボヘミアンスタイルの鍵となります。