トライバルラグ【トライバルラグ】アフシャル(シルジャン)217×162(cm) *Z-3224M 

¥302,500 (税込)

在庫1個

品番
Z-3224M
寸法
217×162(cm) ※フリンジを含まず
厚み
8.1(cm)
結び
約16万ノット
工房
定価
302,500
カテゴリー: サイズ:

商品情報

■ケルマン州のアフシャルによって製作された、俗に「ケルマン・アフシャル」とよばれる絨毯。
ケルマン・アフシャルの産地としてはシルジャン、シャハレババク、ダハジなどが有名ですが、本作はシルジャン周辺に居住するアフシャルの女性によって製作されたものです。
ケルマン・アフシャルはデザインのバリエーションが多いことで知られており、トライバル色の強いものからケルマン絨毯に倣った都会風のものまで様々な作品を見ることができます。
本作は遊牧民時代から受け継がれてきた典型的なアフシャルのデザインで、スリー・メダリオン(セ・トランジ)を囲むフィールドには小さな花々や動物たちが散りばめられていて、独特の世界観を表現しています。
アコーディオン型のフィールドもアフシャルの絨毯によく見られるものですが、クルドが製作する絨毯にも同様のデザインがあり、これはかつてアフシャルがクルディスタンに近いイラン北西部に居住したことを物語るものです。
1970年代に製作されたものと推測されますが、このような複雑なデザインの作品は最近ではあまり見かけなくなりました。
使用された痕跡もほとんど認められません。
アフシャル絨毯はトライバルラグとしては丈夫な部類に入りますので、気兼ねなくお使いいただけます。

■アフシャルは、主にイラン中南部に居住するトルコ系部族の連合体です。
11世紀頃に中央アジアから移動してきたオグズに起源を持つとされ、かつてはイランやトルコを中心に広く分布していました。
イランではケルマン州に多くいますが、いまではそのほとんどが遊牧生活を捨てて定住しています。
アフシャルはキジルバシュに加わってサファヴィー朝の建国に貢献しました。
しかし、反抗的な態度を疎んじられ、サファヴィー朝のシャーにより多くがイラン中南部に強制移住させられます。
18世紀に入ると、この部族を率いたナーディル ・クリー・ベグによりアフシャル朝が樹立されますが、王朝は短命に終わりました。
ケルマン州のアフシャルが製作する絨毯は「ケルマン・アフシャル」と呼ばれます。
部族調の幾何学文様のほか、ケルマン風のペイズリー文様や樹木文様なども見られますが色彩は鮮やかで、深みのある藍色や黄味を帯びた赤色、黄土色などが主流です。 彼らはまたソマックと呼ばれる綴織の敷物も製作していて、こちらも人気があります。
サファヴィー朝の強制移住を免れた一部のアフシャルはイラン北西部のビジャー西方に居住しており、「アフシャル・ビジャー」と呼ばれる高品質で堅牢な絨毯を製作しています。
これらはヘラティ文様を用いたメダリオン・コーナーのデザインが有名です。

■普段の手入れは週に1度、パイルの流れに沿って軽く掃除機をかけるか箒(ほうき)で掃いてください。
ロボット掃除機はフリンジを傷めてしまうため、使用を控えるかフリンジを絨毯の内側に織り込んでから起動させるようにしてください。
何かをこぼした場合はスプーンなどを用いて掬い取り、その後、水で濡らして固く絞ったタオルなどで汚れを除去します。
水で薄めた中性洗剤なら使用しても構いませんが、できるだけ擦らないようにしてください。
乾いたタオルなどで水分をしっかりと拭い取ってから、ドライヤーで乾燥させます。
クリーニングは10年に1度、必ず手織絨毯専門のクリーニング業者に依頼してください。
自分で洗ってしまうと、絨毯に修復不可能なダメージを与える可能性があります。
保管する際には防虫剤をお忘れなく。

■その他ご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください(お問い合わせの際には、必ず品番をお伝えくださいますようお願いします)。

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