[第　話]

円形のペルシャ絨毯はスタイリッシュで使い勝手に優れています。
しかし、それをインテリアに採り入れようとする人はあまりいません。
円形のペルシャ絨毯は、ユニークでエレガントな形状と優しく柔らかな雰囲気で、あらゆる空間に劇的な変化をもたらす可能性を秘めています。
これを上手く活用することで、訪れる人々の視線を集めることができるでしょう。

ここでは、円形のペルシャ絨毯をインテリアに採り入れる方法、配置のアイデア、家具とのコーディネート、サイズ、色、パターンの選択について解説します。
実験したいデザイン愛好家であれ、インテリアをリフレッシュしたい住宅所有者であれ、次のセクションは、ラウンドラグの旅にインスピレーションを与え、情報を提供します。

1. 円形のペルシャ絨毯を選ぶ理由

適切なラグを選ぶことは、空間の雰囲気に大きな影響を与えます。
さまざまな形状のペルシャ絨毯の中でも、円形のものはユニークさが際立っています。
円形のペルシャ絨毯は居心地のよいリビング、エレガントなダイニング、静かなベッドルームなど、どんな部屋にも洗練された雰囲気をもたらしてくれます。

円形のペルシャ絨毯の魅力は、角がないため、ゆったりとした柔らかな雰囲気を創出します。
さらに円形の場に人は集まりやすいとされ、社交的な場での親密感を深めるといわれます。
また円形のペルシャ絨毯は、部屋の焦点を曖昧にし視界を拡大することで、狭いスペースを広く見せることができます。
ルールに囚われない配置や重ね敷きも可能となりますから、斬新なインテリアを楽しめます。

2. 円形のペルシャ絨毯を敷くのに最適な場所

円形のペルシャ絨毯の汎用性と魅力を探る際には、インテリアデザインの取り組みにおいて最も効果を期待できる場所を選んでください。
以下に円形のペルシャ絨毯を敷くのに適した場所をいくつか紹介します。
これらは見た目と機能性をともに高めるでしょう。

⑴ 玄関やエントランス：
円形のペルシャ絨毯で家のインテリア デコレーションの雰囲気を演出します。
玄関に個性とスタイルを加え、インパクトのある空間を創ります。
ウールであれば観葉植物の下に敷いてもよいでしょう。

⑵ ダイニングテーブルの下：
ダイニングテーブルの下に円形のペルシャ絨毯を敷くことで、一体感のある美しい見た目を創り、ダイニングを他の空間と区別し、食事中の快適さを増幅させます。

⑶ 人が集まるエリア：
読書コーナー、座席配置、または集合スペースに円形のペルシャ絨毯を敷くことで、会話を促進し、親密感を深める効果が期待できます。

⑷ モダンでユニークなベッドルーム：
円形のペルシャ絨毯をベッドの下に敷いて高級感を高め、さらに曲線的な家具と組み合わせることでベッドルームをリラックスできる隠れ家に変身させます。

⑸ 子供部屋：
子供は丸いものが大好きです。
遊び心のある円形のペルシャ絨毯を子供部屋に敷くことで、若々しいエネルギーと創造性を与えます。

⑹ オープンスペースと廊下：
だだっ広い部屋や長い廊下に円形のペルシャ絨毯を敷くことで、単調さを改善するとともに優雅さを与えます。

3. 円形のペルシャ絨毯を製作している産地

円形のペルシャ絨毯の欠点は、それを製作している産地が少ないため、選択肢が限られてしまうことです。
円形のペルシャ絨毯を製作している産地としては、ウールではタブリーズ、ビジャー、ナイン。
シルクではマラゲ。
トライバルラグではモダン・ギャッベがあります。
タブリーズについては、いまではほとんど製作されていませんが、昔のデッドストックがけっこう見つかります。
サイズについては直径1mから3mぐらいまでがありますが、マラゲ産やモダン・ギャッベにはクッションサイズもあります。

円形のペルシャ絨毯は、モダンであれクラシックであれ、インテリアコーディネートに無限の可能性を与えます。
玄関から寝室まで、あらゆる部屋を楽しみに満ちた空間に変えてくれます。
円形のペルシャ絨毯をあちらこちらに敷いてみて、その美しさを生活空間に採り入れ、個性溢れるインテリアを創りましょう。