ペルシャ絨毯【ウール】ビジャー(タカブ) 98×75(cm) *690MP
¥210,000 (税込)
在庫1個
商品情報
■青緑色の地に映える、濃紺色のメダリオンとキナリ色のボーダーの対比が美しい一枚。
一般にはビジャー産として流通していますが、正確な産地はビジャーから約80キロ北西にある西アゼルバイジャン州のタカブ(あるいは隣接するブカン)です。
タカブで製作される絨毯はビジャー産よりも織りが細かく、デザインも洗練されています。
しかしデザインが似ているため、ビジャー絨毯の最高級品として販売されるのが普通です。
こうした現象は西アゼルバイジャン州の他の産地においても見られ、ホイで製作される絨毯はタブリーズ産として販売されるのが当たり前にさえなっています。
それはさておき、本作の魅力は色彩のみならず、その非凡なデザインにもあると言えるでしょう。
ビジャー絨毯にもよく使われる写実的な赤い花々と、フィールドの四隅に配されたペイズリーを模した葉が互いを引き立てあっていて、実にドラマティックです。
緻密な織りがそれを叶えていて、全体として極めて完成度の高い作品に仕上がっています。
■ビジャーはイラン北西部のクルディスタン州に位置する町です。
周囲を山々に囲まれた美しい自然環境にあり、州都サナンダジやクルディスタン州の他の主要都市からも容易にアクセスできます。
住民の多くはクルドのギャッルース族で、町の北側には同じクルドのハリバイ族が居住しています。
ビジャーの歴史は古く、北東45キロに存在するガム・チョガは、メディア王国時代にまで遡ると言われます。
町の産業は農業と手工芸品の生産が主ですが、とりわけ絨毯は、この町の特産品として世界的に有名です。
ビジャー絨毯は堅固な作りが特徴で、「鉄の絨毯」と形容されてきました。
かつては3本のウールの横糸を重い緯打具で打ち込んでいましたが、現在は横糸には2本の木綿糸を用いています。
デザインは自然をテーマにした幾何学文様が主流で、その個性はペルシャ絨毯の中でも特に際立っていると言えるでしょう。
色彩は多様で、深い赤色や青色、緑色などがよく使われます。
ビジャーの西にはサファヴィー朝の強制移住を逃れたアフシャルの子孫たちが居住しています。
彼らが製作する絨毯は「アフシャル・ビジャー」として有名です。
近年、ビジャー絨毯の最高級品として「タカブ」と呼ばれる絨毯が流通するようになりました。
タカブは西アゼルバイジャン州にある町で、住民のほとんどがアゼルバイジャン人です。
これらはタカブや80キロ西方のブカンで製作されたもので、正確にはビジャー産ではありません。
■普段の手入れは週に1度、パイルの流れに沿って軽く掃除機をかけるか箒(ほうき)で掃いてください。
ロボット掃除機はフリンジを傷めてしまうため、使用を控えるかフリンジを絨毯の内側に織り込んでから起動させるようにしてください。
何かをこぼした場合はスプーンなどを用いて掬い取り、その後、水で濡らして固く絞ったタオルなどで汚れを除去します。
水で薄めた中性洗剤なら使用しても構いませんが、できるだけ擦らないようにしてください。
乾いたタオルなどで水分をしっかりと拭い取ってから、ドライヤーで乾燥させます。
クリーニングは10年に1度、必ず手織絨毯専門のクリーニング業者に依頼してください。
自分で洗ってしまうと、絨毯に修復不可能なダメージを与える可能性があります。
保管する際には防虫剤をお忘れなく。
■その他ご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください(お問い合わせの際には、必ず品番をお伝えくださいますようお願いします)。























