ペルシャ絨毯【コレクターズ・ウール】マンチェスター・カシャーン(1920年頃) 94×62(cm)
¥380,000 (税込)
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商品情報
【マンチェスター・カシャーン】
⚫︎1920年代に製作された「マンチェスター・カシャーン」と呼ばれる絨毯です。
マンチェスター・カシャーンは、英国マンチェスターの企業がイランに輸出したオーストラリア産のメリノ・ウールをパイルに使用した絨毯で、19世紀末から1940年代にかけてカシャーンで製作されました。
ベルベットのような肌触りと光沢があるのが特徴で、本作も勿論この特徴を備えています。
古いカシャーン特有の複雑なデザインと、マンチェスター・カシャーンならではの柔らかな色合いも魅力です。
ミフラブ文様と樹木文様を組み合わせたデザインは当時のカシャーンやテヘランで流行したものですが、本作ほどに精緻な図柄を表現するには緻密な織りが不可欠です。
また、マンチェスター・カシャーンならではの柔らかな色合いも、実に魅力的です。
製作されてから100年ほどが経過していますが、使用された痕跡はほとんど見られず、極上の状態を保っています。
⚫︎カシャーンはイラン中央部のイスファハン州にある町で、古くから「工芸の町」として知られてきました。
極度に乾燥したこの町は農業に適さず、カシャーンの人々は工芸に生業を求めたのです。
カシャーンにおける絨毯製作の歴史は古く、サファヴィー朝期よりも前に遡ると言われます。
サファヴィー朝期には宮廷の保護の下に絨毯工房が開設され、有名なアルデビル絨毯も作者のマクスド・カシャーニがカシャーンの出であることから、この町で製作されたとする説があります。
アッバス1世の時代にはシルクと金糸、銀糸を使った豪華な絨毯やキリムが作られ、それらの多くはヨーロッパに輸出されました。
サファヴィー朝の消滅から暫くの間、ペルシャ絨毯は製作されませんでしたが、19世紀末に絨毯産業が復興すると、たちまちにしてかつての地位を回復し、1930年代には最も高品質なペルシャ絨毯を産出する町として世界に名を知られるようになります。
今日もペルシャ絨毯の製作は続けられていますが、デザインのバリエーションは少なくなりました。
⚫︎普段の手入れは週に1度、パイルの流れに沿って軽く掃除機をかけるか箒(ほうき)で掃いてください。
ロボット掃除機はフリンジを傷めてしまうため、使用を控えるかフリンジを絨毯の内側に織り込んでから起動させるようにしてください。
何かをこぼした場合はスプーンなどを用いて掬い取り、その後、水で濡らして固く絞ったタオルなどで汚れを除去します。
水で薄めた中性洗剤なら使用しても構いませんが、できるだけ擦らないようにしてください。
乾いたタオルなどで水分をしっかりと拭い取ってから、ドライヤーで乾燥させます。
クリーニングは10年に1度、必ず手織絨毯専門のクリーニング業者に依頼してください。
自分で洗ってしまうと、絨毯に修復不可能なダメージを与える可能性があります。
保管する際には防虫剤をお忘れなく。
⚫︎その他ご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください(お問い合わせの際には、必ず品番をお伝えくださいますようお願いします)。























