2021/07/10
島国に暮らす日本人の性なのでしょう、○○ランキングなるものがネット上には溢れているようです。
「ぜひ行きたい東京の飲食店ランキング」「女の子に人気の自動車ランキング」「芸能人好感度ランキング」等々……数えあげればキリがありません。
大勢の人たちと一緒でなければ不安という島国根性の為せるものがこのランキングなのですが、これは「皆が良いと言っているから良いものに違いない」と自らを納得させるための言い訳となり得るものでもあるのです。
さて先日、ペルシャ絨毯をランキングしているサイトがいくつもあると聞き、驚きました。
売れ筋=人気ランキングのようでしたが、「これって何の意味があるの?」……というのが正直なところです。
そもそも同じものがあまりない(まったくない訳ではない)のがペルシャ絨毯の醍醐味の一つ。
いわば、自分だけの絨毯を宝探し的感覚で選ぶことができるのが大きな魅力な訳です。
ランキングなどというのはそれとはまったく相容れないもので、そんなことはペルシャ絨毯の何たるかを理解している者なら誰もがナンセンスと言うに違いありません。
つまり、ペルシャ絨毯の本質をまったく理解できていない証拠がこのランキングだということです。
店が行うランキングでは自らが売りたい物(利幅が大きい商品)を第1位にもってくるといったことが行われているのだとか。
そうした現実があることだけは知っておいた方がよいかもしれません。
日本でだけ有名な工房がよい例ですが、何はともかく「右へ倣え」ではペルシャ絨毯を持つ意味などないと考えますが、いかがでしょう?