世界有数のペルシャ絨毯博物館「イラン絨毯博物館」

世界有数のペルシャ絨毯博物館「イラン絨毯博物館」

世界有数のペルシャ絨毯博物館「イラン絨毯博物館」

[第 話]

イラン絨毯博物館はテヘラン市内の北カルガル通り、ラーレ公園の北西にある、イラン国立の博物館です。
近くには5つ星ホテルのラーレインターナショナルがあります。

イラン絨毯博物館はイランにおける絨毯産業の歴史を記録し、その発展に寄与するとともに、永久に保存されるべきペルシャ絨毯を収集・調査し、また国内外の手織絨毯の展示会を開催することを目的としています。
1961年に絨毯ギャラリーとして着工されましたが、未完成のまま15年間放置されていました。
1976年にパフラヴィー朝第2代皇帝モハンマド・レザーの皇后ファラのデザインに基づき、建築家のアブドゥル・アジズ・ファルマンファルマインが改修工事に取り掛かり、イラン革命前の1978年2月11日に開館しました。

敷地面積は1万2000平米、床面積は3400平米で、博物館の外観は絨毯の織機を並べたデザインになっています。
堅固な金属製の扉が取り付けられた入口を抜けると2つのホールがあります。
1 階ホールは135枚のペルシャ絨毯の常設展示、2階ホールは不定期および季節ごとの展示に使用されており、展示品はファラ皇后のコレクションにカジャール朝帝室の子孫からの寄贈品を加えたものを根幹としています。
16世紀から20世紀までに至るビレッジラグやトライバルラグをも含めたペルシャ絨毯の名品の数々に加え、キリムやソマック、織機や道具、染料なども展示されていて、ペルシャ絨毯好きなら一日中いても飽きないでしょう。

ストロボや三脚を使用しなければ写真撮影も可能で、館内への手荷物の持込はできませんが、入口で無料で預かってくれるので利用するとよいでしょう。
1階には小さなミュージアムショップもあります。
ただし、売っているのは空港に置いてあるようなチャチな土産品ばかりなので、ペルシャ絨毯の名品の数々を見たあとではガッカリするかもしれません。
また博物館にはペルシャ語、アラビア語、英語、フランス語、ドイツ語の約3500冊の書籍を集めた図書館が併設されています。
入館料については、外国人はイラン人の10倍という二重価格になっていますが、これはイランでは当たり前のことなので我慢してください。

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