BBCニュースに取材協力しました
6月12日から安倍晋三首相がイランを公式訪問しています。
わが国の首相のイラン訪問は1978年の福田赳夫氏以来41年ぶり。
イラン革命によりイラン・イスラム共和国が誕生してからは初となりました。
ロウハニ大統領との会談に臨む安倍首相(Newsweek)
12日はハサン・ロウハニ大統領と、13日には日本の首相として初めて最高指導者であるアリー・ハメネイ師とも会談。
核開発を巡り対立が増す米国との対話に応じるべく促しましたが、イラン側は対話に前向きな姿勢を示さず、成果をあげることができませんでした。
そればかりか、首相の滞在中にホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーが何者かによって攻撃されるという事件が起こり、かえって緊張を高める結果に至ってしまったようです。
ハメネイ師と会談する安倍首相(イラン最高指導者事務所)
それはともかく、首相のイラン訪問に合わせてBBCニュースのペルシャ語放送にて、日本とイランとの外交の歴史について特集が組まれるとのことで、弊社に取材協力の要請がありました。
1880(明治13)年に、初のイランへの外交使節となった外務省御用掛・吉田正春と、陸軍参謀本部員・古川宣譽に関する内容です。
日本とイランとの国交が正式に樹立したのは1926(大正15)年で、本年はそれから90周年にあたりますが、それ以前の両国の外交については、わが国においてもイランにおいてもまったく知られていません。
本日の放送にてこの吉田正春使節団について触れられておりますので、ぜひご覧ください。
【BBCニュース】ナセル・ウッディン・シャー:私たちの心は日本の天皇と結ばれています
吉田正春著『回彊探検 波斯之旅』と古川宣譽著『波斯紀行』(フルーリア蔵)
関連記事は本ホームページ【ペルシャ絨毯の歴史】に記しております。
そちらも合わせてご覧いただけると幸いです。
【ペルシャ絨毯の歴史】日本で最初にペルシャ絨毯を紹介した人物