セイエド・アミール・ホセイン・アフサリ・カシャーニの作品
1963年にイラン政府の注文により、アミール・ホセイン・アフサリが製作したパジリク絨毯の復元品。
色柄はもちろんのこと、サイズに至るまでサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵するオリジナルに忠実に作られており、とりわけパイル糸の染色には古色を出すために考案された新たな技法が採用されています。
以後、複数枚が製作され、国賓への贈呈品として用いられました。
1970年代にアミール・ホセイン・アフサリが製作したアケメネス朝期の遺跡を織り出した作品の一つで、ペルセポリスをモチーフにしたもの。
パースと陰影とを用いてリアルに表現しています。
こうした西洋画的技法による作品はカシャーンにおいてはアフサリ兄弟の独擅場であったといえ、それは今日に至っても変わることがありません。