セイエド・ネザム・アフサリ・カシャーニの作品
ネザムならではの大胆な構図が印象的な一枚。
庭園文様の作品ですが、得てして静かになりがちなデザインに大きなペイズリーや二分した流麗なカルトゥーシュを加えることにより、動きあるものへと変化させています。
その様は大きな羽を広げた蝶の如くに優雅であり、一面にちりばめられた鳥や動物たちの姿と相まって強い生命力を感じさせます。
きわめて派手なデザインながら静物であるジル・ハキの壺を加えることにより、また全体の色のトーンを抑えることにより、それを和らげ拡張高い作品へと昇華させているのは、彼の優れた才能あってのものでしょう。
珍しい黄色をベースにした作品。