アリーハーン・アモグリの作品
兄であるアブドルモハンマドの死後、工房を引き継いだアリーハーン・アモグリが製作した一枚。
デザインは兄の作品も手掛けたアブドルハミド・サナートネガルによるもので、緻密無比なるそのデザインは健在です。
しかしながら、アリーハーンの作品は兄のものに比べると品質的にやや劣るというのが実際で、その傾向は本作においても随所に見てとれます。
とはいえ、同じ時期に製作されたマシャド絨毯の中では群を抜いており、それはアブドルモハンマドに師事したサーベルと頂点を競ったという事実からも明らかでしょう。
上部外ガード中央にアリーハーンの作品であることを表す「アモグリ110」のサインが織り込まれています。
※【アリーハーン・アモグリの解説】を見る