古代イランのデザインを施したユニークなペルシャ絨毯

古代イランのデザインを施したユニークなペルシャ絨毯

古代イランのデザインを施したユニークなペルシャ絨毯

[第 話]

2024年2月12日から2月15日まで、テヘラン市内の国際展示会場にて「テヘラン国際観光展示会」が開催されました。
この展示会の期間中、ラフサンジャン市のパビリオンでは、シャヒード・サッタリ・イノベーションセンターにある観光用アプリケーションの公開や、イラン全国で開催される手工芸品および土産物展のポスターなどが展示されました。
その中でも、ひときわ注目を集めていたのが大変ユニークなペルシャ絨毯です。
この絨毯は同市の絨毯作家が製作した豪華なもので、デザインはアケメネス朝時代の文様に由来しています。

ラフサンジャン市はケルマン州の北西、ルート砂漠の南部に位置しています。
ラフサンジャン県の県都で、世界最大のピスタチオ生産地として、またサルチェシュメ銅山は世界最大級の鉱山として知られています。
同市はペルシャ絨毯の産地でもあり、ケルマン州における最高級品を産出していますが、ラフサンジャン産ではなく、ケルマン産として流通するのが通常です。

ラフサンジャン市文化遺産局長ハサン・ホセイニ氏は、「この町には数世代にわたる絨毯作家がおり、全員がアーティストといえる存在である。そのうちの一人、ホセイン・アボルハディという人物は各方面から名声を博している」と述べました。
近年の彼の作品には世界有数の緻密な織りを持つ絨毯、精緻な両面の絨毯、有名な絨毯のデザインを採用したものなど、その品質の高さを認められたものがあります。

ホセイニ氏は絨毯のデザインはアケメネス朝時代の架空の芸術家の作品をイメージしたものであるとし、次のように語りました。
「アブル家のアブドゥル・レザー・アブル・ハディとモルテザ・アブルが二、三年をかけてデザインし、ハディが製作した。12平米のこの絨毯の縦横糸は木綿、パイルはコルクウールで、77色を用いて33ヶ月をかけて製作された。この絨毯の文様はアケメネス朝のデザインから採用されており、絨毯の中央にはダリウスの宮殿にあった16弁の二重の花が描かれている」。

お問い合わせ・来店予約

お問合せ・来店予約は
お電話もしくはメールフォームにてお受けしています。
お気軽にご連絡ください。