[第　話]

ペルシャ絨毯の修理職人をイランでは「ラフガリ」といいます。
ラフガリは、絨毯産業の一角を担う、なくてはならない存在です。
ラフガリは、破れたり、焦げたり、色あせたり、腐ったりしたカーペットを、工場で製造された最初の日と同じように新品で健康な状態でお届けします。
ペルシャ絨毯に何らかのダメージが生じた場合は、ラフガリによる修理が不可欠です。
例えば部分的なパイルのダメージはパイルを結び直すことによって比較的容易に修復することができます。
パイルのズレや深刻な傷みがある場合は、より高度な技術が必要となります。

ラフガリはペルシャ絨毯の様々な傷みを修理します。
損傷した部分は、カーペットの横糸またはカーペットの結び目である可能性があります。
ペルシャ絨毯のパイル修理で最も重要なポイントは、色糸を正しく選択することです。
色糸が適切でない場合、時間の経過とともに、絨毯のオリジナルの部分と修理した部分に色の違いが生じます。

ペルシャ絨毯にしわができる重要な主な理由は 2 つあります。
一つは絨毯が古くなっている場合です。
時間の経過により、カーペットは古くなり、使用されます。
また、継続的かつ頻繁な通行により、カーペットに毎日の摩擦が生じ、徐々に損傷が生じます。
カーペットを腐らせたり老化させたりするもう 1 つの要因は湿気です。
カーペットは湿気の多い環境ではダメージを受けやすくなります。
この場合、絨毯の色落ちや縦糸や横糸が切れる可能性があります。
もう 1 つのケースは一連の予期せぬ事態の発生です。
焦げ、穴、破れなどができた場合、大きな損傷を引き起こす可能性があり、ペルシャ絨毯修理の専門家に相談する必要があります。
ペルシャ絨毯の修理は極めて専門的な技であり、素人が行うと絨毯に修復不可能なダメージを与える可能性さえあるのです。

ラフガリの仕事には次のようなものがあります。

1. エッジの修理
この部分では、専門家がオリジナルのエッジから適切な糸を選択して、絨毯のエッジの修復と修理します。
新しい糸の色はオリジナルのエッジの糸と同じ色である必要があります。
これは、色にムラが生じたり、カーペットの均一性や美しさが失われないようにするためです。

2. パイル修理
ペルシャ絨毯のパイルに摩耗や損傷がある場合、ラフガリは同じ色の糸と結び方を用いてパイルを結び直します。
または同様のもので修復し復元します。

3. 穴の補修
ペルシャ絨毯の穴の修理はのラフガリの仕事の中でも最も困難なものの一つです。
このタイプの損傷の場合は、カーペットの両面を修理する必要があります。
冷凍は非常に熟練した特殊なプロセスであり、多くの精度と時間を必要とします。

シルクラグや手織りラグは機械ラグとは異なることに注意してください。
ラフガリはツールには次のものが含まれます。
緯打具、ハサミ、フック、ナローテール、バックスリープ、あらゆる種類の針、キャップ、あらゆる種類の糸、板、釘、ハンマー、釘抜き、アイロンなど。
これらのツールに加えて、ペルシャ絨毯の損傷部分に適した糸、および損傷部分の情報へのアクセスにより、清掃業者に必要なツールが完成します。
カーペットの損傷部分のデザインは、絨毯の同じまたは類似した健全な部分から取得できます。

ラフガリは、壊れ、破壊されつつあるカーペットを復活させる上で重要な役割を果たします。
修理を施すことにより、ペルシャ絨毯本来の価値が戻り、寿命が延び、そのデザインと品質が維持されます。
同じ条件と理由により、それは単なる仕事ではなく、常に生来の才能と芸術とみなされています。