ペルシャ絨毯の価格の違いについて

ペルシャ絨毯の価格の違いについて

ペルシャ絨毯の価格の違いについて

[要2分]

ペルシャ絨毯を購入すると決めたら、ペルシャ絨毯の種類やスタイルによってペルシャ絨毯の価格が異なることに気づくでしょう。
ペルシャ絨毯の価格の変動は、主に品質の違い、輸送コスト、生産コスト、スタイルの違いによるものです。

 

ペルシャ絨毯の価格は、使用される素材、ノット数、サイズに応じ、製作にかかる日数によって異なります。
ペルシャ絨毯の価格に最も大きく関わってくるのはノット数とサイズです。
ノット数というのは、1平方メートルあたりに織り込まれている結び目の数のこと。
タブリーズやクム、イスファハン、ナインなどの都市部で製作されるペルシャ絨毯は、ノット数によって品質の良し悪しが決まります。

たとえば、1平方メートル中に25万個の結び目を持つ絨毯と、100万個の結び目を持つ絨毯では当然のことながら100万個の結び目を持つ絨毯の方が品質が高くなります。
ノット数を比較することは、テレビ画面のピクセル数を比較するのとよく似ています。
ピクセル数が多いほど、画像がより詳細に表示されます。
それと同じでノット数の多い絨毯は文様の輪郭がより美しく、はっきりと表現されるのです。

細かいディテールが施されたペルシャ絨毯では、細部に至るまで文様を際立たせるために、平米あたりのノット数を増やす必要があります。
一般的に都市部で製作されるペルシャ絨毯は、平米あたりのノット数が多くなっています。
これらのノット数は25万から225万ぐらいまでで、平均は36万から49万ほどです。
ノット数が多いほど、その質感はより美しく、より柔らかくなり、品質は高くなります。
さらに、ノット数が多ければ、製作に必要な時間と材料も多くなります。
そのため、ノット数が多いペルシャ絨毯は、ノット数が少ないペルシャ絨毯よりも高価になるのです。

コルク・ウールやシルクを用いて製作されたペルシャ絨毯は、通常、平米あたりのノット数が高く、通常は高価です。
しかし、粗いウールと平方インチあたりのノット数の低い部族の絨毯の中には、より頑丈で安価なものもあります。
ノット数を比較する前に、絨毯のデザインを細かく観察することも重要です。
ペルシャ絨毯の中には、大きな幾何学模様や大きな花などの大胆なデザインが施されているものもありますが、ディテールが乏しいものを高いノット数で織る必要はありません。
簡単に言えば、こうしたタイプの絨毯に高いノット数を使用するのは時間の無駄です。
これは、ヘリズなど農村部で製作される絨毯やカシュガイなどの部族が製作する絨毯に当てはまります。
しかし、ノット数が少なくてもこれらの絨毯には、それらならではの魅力があります。

ペルシャ絨毯の製作には多くの時間と素材が必要です。
したがって、大きな絨毯は小さな絨毯よりも高価になります。
絨毯の価格においてサイズは重要です。
一般的に、大きいサイズの絨毯は小さいサイズの絨毯よりもずっと高価です。
これにはいくつかの理由があります。
まず、大きい絨毯の素材を入手して加工するにはコストがかかります。
次に、織り手が大きな作品を完成させるのにはるかに長い時間がかかります。
絨毯の長さや幅が 10センチ増えるごとに、織り手はその 10センチ四方の領域内により多くの結び目を作るためにより多くの時間を費やす必要があるのです。
こうしたの理由により、価格が高くなることは十分に理解していただけるでしょう。
ただし、これは素材とノット数が同じであることが大前提です。
非常に複雑なデザインでシルクで作られた小さい絨毯と、単純なデザインの大きなウールの絨毯を比較するのはナンセンスです。

2枚の絨毯の価格を比較するには、それぞれの平方メートルあたりの製作日数を計算します。
たとえば、1平米100万ノットのイスファハン絨毯の場合、平米あたりの製作日数は約200日です。
3平米25万ノットのアルデカン産なら製作日数は約150日で面積は3倍あっても製作日数は半分です。
製作日数は絨毯全体のノット数を、織師が一日あたり結ぶ平均の5000ノットで割れば求められます。

ペルシャ絨毯は比較するものがとても多いため、価格の違いを納得できるように説明してくれる、知識豊富で信頼できるペルシャ絨毯専門店を見つけることが必須です。
ペルシャ絨毯の価格差はサイズとノット数によって決まるのが基本ですが、絨毯に使用されているウールやシルクの品質、年代、染料の種類、デザインの複雑さなどの他の要因も、価格に影響を与えます。
ペルシャ絨毯を購入する際は、以上を考慮し、適正な価格で購入するようにしてください。

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